2007年11月 5日 (月)

ER-6fに至るまで

先日、ヤマハのSR400を売って、カワサキのER-6fを発注した。
[ER-6f]タグの項目では、うちの読者の方とは別の、バイク乗りの人が見に来ることも考えて書いていきたい。
バイクのインプレでは書き手の経験が問題になる。同じバイクを評価するのでも、書き手が今乗っているバイク、直前に乗っていたバイクによって大きな差が出る。レーサークラスの人が乗れば、ナナハンはまったりして町乗りに最適などという評価になるが、免許取り立ての人間が乗れば、異次元の加速、ということになる。
そのあたりはまったく相対的なことなので、万人が納得するインプレなどというものはできない。小川のインプレも、どうしても、直前のSR400と比較することになる。その辺はお許しを、というかむしろ、そういう変なインプレのほうが多分面白くなると思う。
インプレを始める前に、主要なスペックを比較。

・SR400
排気量:400cc 27馬力 軸トルク:3.0Kg 
エンジン:空冷SOHC単気筒 キャブ仕様
乾燥重量:152Kg
実測燃費:20~22Km/L
ネイキッド チューブタイヤ キックスタート

・Er-6f(マレーシア仕様)
排気量:650cc 62馬力 軸トルク6.4Kg
エンジン:水冷DOHC並列二気筒 FI仕様
乾燥重量:174Kg
実測燃費:-
フルカウル チューブレスタイヤ セルスタート

SRを降りた理由を書く前に、SRに乗った理由から書くか。
SRの前はホンダのビッグスクーター、フォーサイトに乗っていた。非常に便利なバイクだったけれど、フルカバーされているので中身が見えにくい。なぜかそのころバイクのような機械をいじりたいという衝動が高まっており、発作的に、エンジンむき出しの単車に乗ることにした。
そこでSRを選んだ理由は特になかったと思う。たまたま目に付いたから。スズキのTSとも比べた。だが、SRを買った後で、それが実用車というよりはアクセサリーとして使われていることを知った。今から考えると、むしろセローやFTRなどのオフ車にするべきだった。SR以前のフォーサイトでは川原や林道にもよく行っていたから。
とはいえ、買えば買ったで、クロムメッキのパーツを磨くのはけっこう楽しかった。

SRを手に入れてからは各部適当にいじりつつ、ツーリングや取材に出ていた。
この取材というのがくせもの。近県に一人で出かけるときは、電車よりも車よりも二輪のほうが取り回しがいい。実用的な用途が多かったということ。仕事で移動するのに、下道をのんびり楽しみつつなどということはやっていられず、高速に乗った。高速に乗るとSRは弱点を露呈する。振動や風圧。溜まる疲労。ついでに、炎天下ではすぐエンジンがかぶって、かからなくなった。キックスタートを呪ったことが何度もある。
しかしSRが悪いわけではない。SRは80Km以下では非常に楽しかった。だから車種を間違えていたと言える。車種を間違えたのは自分の責任だから、愚痴を言うひまがあったらとっとと乗り換えたほうがいい。(それでもずいぶん長い間、乗りながら愚痴を言っていた……これは申し訳ない)
そこで、振動と風圧がSR以下で、時速80Km以上で楽に巡航できるバイク、要するにツアラーに乗ることにした。

そういうわけで、新機種選定の条件が固まってくる。
・SRよりパワフルでなければならない→400cc以下は脱落。
・疲れる姿勢ではいけない→ハンドルがタンクより低いスーパースポーツ系が脱落
・風圧を避けたい→ネイキッド、アメリカン、オフ車が脱落
・またがりたい→スクーター脱落
※この選択に限っては、好みだとしかいいようがない。スクーターは好きなんだけど、またがりバイクはもっと好きだというだけ。これは両方乗ったから言える。

あとは、取り回しが楽か、燃費はどうか、積載はどうか、という細かいフィルターがかかって、多くのバイクが抜け落ちていき、600セミスポーツのバイクたちが残った。
ER-6f、FZ-6S、SV600S、CBR600F4iといった面々。
「四発はつまらん!」という周りの意見が多かったため、この中から二気筒のERに決めた。しかし俺は一回も四発(直列四気筒エンジン)に乗ったことがないので、一度は乗ってもよかったかもしれない。

納車は来週の予定。

(11/09 文体改訂)

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2007年10月16日 (火)

プチツー

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あまりにも天気がよかったので多度大社までプチツーに行ってきました。
画像は神馬。
ジムカーナ体験でSR400のことをぐっと深く学んだ感じですが、それでかえって、はっきりわかりました。
やはりこのバイクは好みじゃない。資金ができたら買い換えます。

仕事はそこそこ順調に進行中。

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2007年9月29日 (土)

Kawasaki Ninja 250R

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http://www.kawasaki.com/Products/detail.aspx?id=263&content=specifications

 カワサキが250並列二気筒フルカウルの、ゆるスポーツを開発したという話。冬からずっと狙っているER-6fのミニ版みたいな位置づけである上、このスタイルとスペックは昔買いたかったゼルビス&アネーロと同じだ。しかもUS版価格は3499ドルで、日本円で40万円ていどという超お得価格。国内版登場の期待に2chのスレも盛り上がり、3日で1スレを消費するプチ祭り。
俺は650に乗るんだ。ほしくなるからやめてくれ。いや、見てて楽しいからやめなくていいけど。

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2007年8月12日 (日)

旋回二輪

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初めてオートバイでジムカーナをやった。
ジムカーナとは、自動車教習所のような狭くて屈曲したコースを走ってスピードを競うこと(舗装路面に任意のコースを設定して一台ずつ走ること、が定義らしい)。今日は、さる人の誘いで岡崎市の山奥のコースに行った。
ど素人の自分が転ばずにできるかどうか心配だったが、昼から夜まで何時間も走ったのに、終わってみるとかすり傷ひとつ負わなかった。まずめでたい。しかし攻め込みが足りなかったとも言える。

狭いコースだから速度もおそく、スリルも危険も少ない、ということはない。タイムを稼ぐためには、きついカーブを目一杯、車体を傾けて曲がらなければならないし、わずかな直線区間を無駄にせず、猛加速しなければいけない。
最初、セカンドのギアで走りながら、急いだつもりでいたが、後になってセカンドではトロすぎることが判明した。うまい人はほとんどローで走る。レッドゾーン直前の最高出力帯を最大限に活かして、すごい音を立てて走っている。ローで全開にするとレスポンスが敏感すぎてぎくしゃくする。そこで腕の差が出る。

経験者から、いろいろとアドバイスを受けた。視点を遠くにする。肘を外に向ける。加減速をはっきりと。そしてニーグリップをしっかりする。どれも基本的なことばかり。それができていないことに気づく。
慣れて来ると、自分のバイクの意外な一面に気づく。一速で全開、しかもミラーや余計なウェイトを外していることもあって、驚くほどすばやくテキパキと動く。
おまえ、こんなことができたのか、と。

ER-6fで来ている人がいた。何度か話しかけたり、ついて走ったりしているうちに、なんと運転させてもらえた。SRとの比較で言うと、ハンドル周りがガッチリした重い剛体のように感じられ、ほとんど大型らしくない軽快さがあり、加速はスムーズで豊かだ。好感度アップ。

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夕方までやって、バーベキューを食べて、また深夜に走って、零時前に帰ってきた。他の人たちはそのまま寝て、翌朝また走る予定。タフなイベントだ。
楽しかったのでまた行きたいが、今度はもうちょっと公私に余裕のある時がいい。

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2007年6月17日 (日)

東京急行

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 名古屋から上京するにあたってSR400で中央道を走ってみたところ、片道390キロ内外の距離を、行きも帰りも7時間かかった。さすがにへとへと。

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2007年2月10日 (土)

撮影日和

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 オイル交換に引き続き、SRのキャブをOHしたり、メーターバイザーをつけたり、その他いろいろ細かい整備をしたところ、本当に乗り心地がよくなってきた。みんなが褒めちぎる「シングルエンジンの鼓動感」なんてものまで、わかるような気がしてきたじゃないか。
 うう、今ごろ好きになってどうするんだ。

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バイクの写真って難しいなあ。

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2007年1月30日 (火)

フィーリング・マシン

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 大型を買うことに決めた→資金が貯まるまでは現状で我慢→それまでSRを大事にしなければ、という思考過程により、昨日オイル交換をした。
すると調子がいいのなんの。今までこのバイクの特性だと思ってあきらめていた振動が、ずいぶん穏やかになった。ミッションの渋さもなくなった。ホムセンで買ってきた一番安いオイルなのに。
仕事をしに出たのに、ついつい50キロも走ってきてしまった。こんなことならもっと早く替えればよかった。

 と、いうようなことを自分で書いておいてなんだが、人間って適当だな。
科学と人間の中間にある自動車の世界では、効果のよくわからないオプションパーツがたくさん出回っている。手作りマフラーやエアクリーナーなどの穏当なものから、エンジンの調子をよくする添加剤や、バッテリーの出力を上げる丸薬、果ては燃料配管に巻くと吹け上がりがよくなるという、わけのわからないベルトだかバンドだかまで。
 そんなの気のせいだろうとずっと思っていたが、今日のようなことがあると、そもそも気のせい以外の効果などないということを思い知らされる。結局、実際の性能の上下よりも、乗ってる人間が満足するかどうかの問題だよな。

 今さらSRがもったいなくなって、風防用のミニスクリーンなど探している始末。うーん、自制しなきゃ。

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2007年1月23日 (火)

だいじに

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取ってきました。

教習記録はこちら

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2006年12月21日 (木)

リトルワールドへ行ったら

定休日だった。
ネットで調べて割引チケットまで印刷して持っていったのに、日にちを覚え間違えるというていたらく。いやはや。

ダウンジャケットにフリース内張りのズボンでSRに乗っていった。ずいぶん寒かったが、それでも道端の気温計が15度を示していたので驚いた。
15度であんなに寒いなら、真冬に乗るのはとても無理だ。

Photo


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画像は「若い太陽の塔」
いや、ほんとにこういう名前なんだ。

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2006年10月13日 (金)

大英帝国上陸計画03・その他

 向こうで運転するつもりはないんですが、身分証明などに便利だと言われたので、平針へ行って国際免許を取って来ました。ちょっと意外だったのが、二輪全般OKのはんこをもらえたこと。俺、まだ中型(今は普自二か)だけなのに。得した気分。

 平針への往復はSRで。
 相変わらず80キロ越えるときついです。90で頑張ってる感じ、100でかなり頑張ってる感じ、110以上は無理。400単気筒なので、風圧もさることながら、ビィィィィッという高周波の振動がすごい。チェーンソーにでも乗っている気分になります。
 いまほしいのはカワサキのER-6f。並列二気筒600というおもしろいカテゴリーなので。

 帰ってからはポプラ社の短編を執筆。
 天涯が終わってから取り組み始めた長編は、まだめぼしい進展がなし。

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