旋回二輪
初めてオートバイでジムカーナをやった。
ジムカーナとは、自動車教習所のような狭くて屈曲したコースを走ってスピードを競うこと(舗装路面に任意のコースを設定して一台ずつ走ること、が定義らしい)。今日は、さる人の誘いで岡崎市の山奥のコースに行った。
ど素人の自分が転ばずにできるかどうか心配だったが、昼から夜まで何時間も走ったのに、終わってみるとかすり傷ひとつ負わなかった。まずめでたい。しかし攻め込みが足りなかったとも言える。
狭いコースだから速度もおそく、スリルも危険も少ない、ということはない。タイムを稼ぐためには、きついカーブを目一杯、車体を傾けて曲がらなければならないし、わずかな直線区間を無駄にせず、猛加速しなければいけない。
最初、セカンドのギアで走りながら、急いだつもりでいたが、後になってセカンドではトロすぎることが判明した。うまい人はほとんどローで走る。レッドゾーン直前の最高出力帯を最大限に活かして、すごい音を立てて走っている。ローで全開にするとレスポンスが敏感すぎてぎくしゃくする。そこで腕の差が出る。
経験者から、いろいろとアドバイスを受けた。視点を遠くにする。肘を外に向ける。加減速をはっきりと。そしてニーグリップをしっかりする。どれも基本的なことばかり。それができていないことに気づく。
慣れて来ると、自分のバイクの意外な一面に気づく。一速で全開、しかもミラーや余計なウェイトを外していることもあって、驚くほどすばやくテキパキと動く。
おまえ、こんなことができたのか、と。
ER-6fで来ている人がいた。何度か話しかけたり、ついて走ったりしているうちに、なんと運転させてもらえた。SRとの比較で言うと、ハンドル周りがガッチリした重い剛体のように感じられ、ほとんど大型らしくない軽快さがあり、加速はスムーズで豊かだ。好感度アップ。
夕方までやって、バーベキューを食べて、また深夜に走って、零時前に帰ってきた。他の人たちはそのまま寝て、翌朝また走る予定。タフなイベントだ。
楽しかったのでまた行きたいが、今度はもうちょっと公私に余裕のある時がいい。
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