雑誌アスタ
| 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック (0)
以前予告していた短編連載の仕事ですが、情報解禁となりました。
「妙なる技の乙女たち」
月刊誌ダ・ヴィンチ2006年11月号より、付録誌「asta*(アスタ)」の記事として出版されます。発売日は10月6日です。
しかしこのアスタ、二号以降の入手方法がややこくして、店頭無料配布か、年間12冊2000円の定期購読のみになるそう。ご注意を。
♯「店頭無料配布」ではなく「店頭配布」でした。訂正します。
| 固定リンク
| コメント (3)
| トラックバック (0)
朝から呼吸がしにくいと感じていた。昼過ぎに横になったら夕方まですこんと寝てしまった。熱っぽい。
まあ、強行軍の旅だったからな。最近、無理をすると中一日置いてからダメージが来るようになった。
ブログを刷新したことだし、以前から気になっていたことを書きたいのだけど、今日はやめておく。七月末のセレーネ・シンポジウムでの発言について、変更したい。あの時は宇宙植民についての考えがまだ浅かった。
満州やブラジル移民はあまり参考にならない、というか、ありゃ否定的な材料でしかないわ。
しかし、ブログ向けの文体がいまだに安定しない。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
志布志から大阪へのフェリーで帰宅。貴重な教訓を得ました。
便器から起き上がれないほどの船酔いになりたくなければ、寝不足・疲労・飲酒・喫煙・スナック菓子などは避けること。特に、沖合いに台風がいる太平洋岸では。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
昨日は皆の興味がロケットに偏りすぎたことを嘆いたが、事情を聞くにつれ、それも仕方ないという気がしてきた。輸送システム(ロケット)だけでなく、宇宙研を含むJAXA全体の体質がお役所的になってきている。ここでいう役所的というのは、宇宙探査という本来の目的に向けた資源や人の配分が最適化できておらず、組織維持が目的化している状態のこと。雑音が多くて、フロントの人が仕事に集中しにくくなっている。
そういったことを話すのは本意じゃないんだが、こう、どっちを向いてもダメな話ばかり聞くと、無視してもいられない。はっきりいうと今のJAXAは宇宙開発をやる気がない。宇宙に興味がないのに、地位の安泰や収入を目当てに入っている人が少なくない。迷惑な話だ。(全然自覚がないのに組織を疲弊させている人──今日会ったある方いわく「イノセントなんですよね」──もいる。また別の意味で困る)
だが、どうすればそれを改善できるか、ここでは話さないことにする。そういう状況だと意識するだけにしておく。
別の、腑に落ちた話。
SOLAR-Bについて今ひとつおのれの理解が足りないように感じていたが、今日、あるプロの人から聞いた話で、なぜピンと来ないかがわかった。
その人によれば衛星を飛ばす人は二種類いる。一種は百科事典の項目を付け加えるために衛星を飛ばす人だ。もう一種は自分がやる代わりに衛星にやらせる人だ。
はやぶさは後者の衛星だった。多くの人が、自分が着地する代わりに着地したはやぶさを、小惑星上に見た。俺もその一人で、虚空の小さな岩塊の上でバウンドする手作りの機械を想像して、共感した。
ところが、SOLAR-Bは前者の分類になる衛星だ。これはもちろん素晴らしい──ガリレオ以来の望遠鏡天文学の系譜に連なる優れた代物で、知の地平をまた一歩広げてくれる。
しかし、そこに自分を代入するのが難しい。太陽を見るという行為が目新しくない。
いや、目新しくないからって敬遠していてはいかんのだが、理屈としては納得した。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
5人どころじゃありませんでした。
雑誌一冊作れる人数。
今回打ち上げられる衛星は太陽観測衛星なので、ずっと太陽を見ていられるよう、地球の明暗境界を縦にぐるぐる回る。これは地上の人間にとって、「夜明けか日暮れが打ち上げ時」であることを意味する。だから23日の本番は朝6時に行われる。
リハーサルも同じ時間。今日の朝6時。それに参加したのだが、早朝のリハーサルに間に合うよう徹夜でドライブしてきたので、ちょっと体力不足になってしまった。
M-Vの取材は二回目。前回は打ち上げ前日に訪れて、打ち上げ延期によりすぐ帰ったので、ほとんど何も見ていないのに近い。(ぶっちゃけると、事前勉強不足による取材失敗だった)
その時の教訓により、今回はリハーサルから顔を出した。おかげで施設や雰囲気を見られた。その時気になったことが一つ。
今回はおそらく、M-Vロケットの最後の打ち上げになる。今後は別のロケットが使われる。次期ロケットの案はいくつかあるが、まだ決まっていない。その案にしても、万人が納得するような優れたロケットが考えられているわけじゃない。ロケットの性能や価格以外の要素で、その交代が検討されている。
それで、今日の取材ではM-Vロケットの性能や改良点とともに、ロケットの世代交代についての質問が、宇宙研広報と報道陣との間で交わされた。
気になったことというのは、そこ。ロケットの話ばかりが多くて、積荷の話があまりなかったことだ。
今回のロケットの積荷はSOLAR-Bという太陽観測衛星。下の記事のリンク先に詳しく書いてあるが、三つの観測機器で太陽を調べる。大型可視光望遠鏡SOT、X線望遠鏡XRT、極端紫外線撮像分光装置EISの三つだ。
このうちSOTは可視光と名がついているから、きれいな写真を撮ってくれるだろう。また、SOTとXRTはコロナ加熱の謎を調べてくれる。太陽の表面は6000度程度しかないのに、太陽の周りのコロナは100万度にもなる。なぜそんなことが起こるのか、という疑問に答える研究だ。
そういった研究についての話が、今朝は出なかった。広報の人がロケット担当の人で、衛星担当ではないためもあったが、話の焦点は衛星よりもロケットだった。
種子島に行ったとき以来感じていたけど、俺はどうもロケット狂の血が薄いらしい。大きな音を上げて火を噴いて飛んでいくものを、それだけで無条件に素晴らしいと思うようにはできていないようだ。熱狂している人たちがうらやましくて、そんな風に感動したいと思って、種子島に行き、また内之浦に来ているところがある。(今回の打ち上げで何かに目覚めるのかもしれないけど、あまり期待はしていない)
ロケットを少し離れて見ている。最近、ようやくそれを意識しだした。
宇宙開発には期待を抱いている。この際、甘い夢を一切抜きで言ってしまうと、死ぬまでに自己増殖型ロボットが他天体にいって発展的な拠点を作り始めるか、もしくは、エウロパや火星地下やイオあたりで、進化した多細胞生物が見つかること、これぐらいは期待している。そこまでやってくれれば、ああ人類もなんとか末広がりでいけるな、と信じて死ねる。行ってほしい。
そういうことを考えた頭で内之浦に来ると、宇宙研の設備の珍しさやロケットの出来のよさに感心する気には、あまりなれない。面白いな、よく考えたなとその場では感心するけど、そこで納得していちゃいかんだろうという気がする。俺の仕事は、もっと馬鹿なことを考えることだ。ロケットが年間百万本打ち上げられるような世界を、たとえば考えることだ。ロケット部品の細かい数値を覚えることよりも、それがあるとないとでは世界がどう違うのかを考えた方がいい。(だいたいロケットの細部まで理解したら本職の学者や技術者にかなうわけがない)
そういう筋道で考えてくると、ロケットよりも衛星の話をしたくなる。したいけれど、今日は予習が足りなくてSOLAR-Bについて理解や疑問を抱けなかった。誰も衛星の話をしないことについて、何も言えなかった。
ロケットに乗せて打ち上げられる以上、衛星の仕事は面白いに決まっている。その面白さを、実物や責任者を前にしながら、うまく引き出すことができなかった。外に出せるような自分の言葉に翻訳できなかった。
それが今日の反省点。
| 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック (0)
先ほど、鹿児島県内之浦(町村合併で肝付という地名になっちゃってますが)の宿に到着、宇宙作家クラブの他のメンバーと合流しました。
しかし打上場に向かうのが朝五時なので、いまからじゃたいして寝られません。雑魚寝会場で起きてぼそぼそPCしている始末。
しかし、たかがでっかいロケット花火のために九州最南端まで作家と記者が五人も出てくるなんて、変な集団だ。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
内之浦へM-Vロケット7号機(SOLAR-B搭載)を見に行きます。
http://www.isas.jaxa.jp/j/countdown/index.shtml
本日昼から出撃して高速道路を強行軍し、十数時間後に現地着、朝からの電波テスト(リハーサル)を見る。数日滞在し、23日の打ち上げを見て帰ってくるつもりです。
しかし、ロケットの打ち上げはひとつでも問題が発生すると延期されるので、予定通り帰ってこられるかどうか。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
有料アカウントでblogを作り直してみました。
明日から内之浦へ行って、M-Vの打ち上げを見てきます。積荷は太陽観測衛星のSOLAR-B。
実は前々回の五号機の打ち上げの時も行ったんですが、打ち上げが延期になって見られなかったのです。今度こそ見られるといいが。
| 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック (0)